堂本剛結婚

4月10日の誕生日に先立ち、堂本剛は4月8日「堂本剛とFashion & Music Book」で、2日後に38歳の誕生日の心境などについて語った。結婚については、「この仕事してなかったらもう結婚してると思う」「何故結婚してないのか? 僕みたいなんと結婚したら大変になるに決まってるやん、(中略)僕のこの生活にそれこそ同調するのって結構大変やと思いますよ」などと話した。結婚にはかなり遠そうな雰囲気だった。平和じゃない結婚になる可能性を懸念しているのは、嫁姑問題というよりも、生活のいろんなことに強いこだわりがあるからだろうか。千鳥のノブの岡山弁(「平和が一番じゃ」)をまねたような場面もあった。

剛はリスナーからのメールを踏まえ、38歳の誕生日を迎えるに当たっての心境を語った。「38とかになるんだ、みたいな」「不思議な気持ちでもありますし」「自分が40歳になった時にどれだけ自分でいられるかとかは考えてます。そのための30代後半かなあという」「目先の何かではなく自分のというか、自分の中にある本来の自分というんですかね。それを失うリスクを伴いながら目先の何かをやるとかというのを、ほぼやらなくなったんで。こういうふうにして欲しい、ああいうふうにして欲しいと求められることに全て答えてるとですね、華やかに見えるんでしょうけど、周りからすると。自分としては全然華やかでも何でもないというか。自分じゃないから。そういうのが窮屈に感じる」「自分だからこその自分が見れたほうがやっぱ幸せかなと思ってこの何年間生きてるんですけど。自分っていうものを、一度きりの人生というものを自分でいられるように、なるべく自分の人生で関わってくれる人、自分でいさせてくれるのを許してくれる人たちと一緒にいれたらいいなと思って。そういうふうに歳を取っていけたらいいなと思っている」

「このラジオから何かを得てもらえるように。そのためにも自分は自分として喋れてたらいいんじゃないかなあと。自分じゃない自分でマイクに向かってね、いろんなこと話して人励ますということはもちろん、やってもいいことかもしれないんですけどね。でも、『僕こうなんですけどね』って言いながら人を励ますことだったり、勇気づけられることができたほうが、僕も嬉しいというか楽しいというか」

「4月10日で38歳になるんですけど、変わらずに生きて行けたらいいなというふうに思っている」「ああもう38なったんかオレ、ぐらいのほうが、いいのかなみたいな感じ。とても重要な日ではあるとは思いますけどね。親に感謝する日でもあるからさ。自分がどうというよりかは」

ここで紹介した曲は「Be grateful」(ミニアルバム「Grateful Rebirth(2016年)」通常盤収録)。キーボードの蜃気楼を思わせる効果音と郷愁の組み合わせの、それまでの堂本剛の曲になかったタイプのバラードだ。

リスナーからの自分の曲や自分と周りを比べること、適齢期と言われることなどについてのメールを紹介し、剛は自論を述べた。「何故周りは自分の意見を持たないか? 持っていても言わないか? 『え?』っていうリアクションが怖いんですよね。だからみんな、同調するということで平和を保つんですよ」

「自分であることが僕にとっては重要なだけなんで。他人であることは僕にとっては重要ではない。ここだけの1文を取ると、協調性がないと言われがちですが、自分を殺してまで同調することが協調性なのか、僕は分からない。自分というものを持ち合った同士が意見を1つにすることが、僕は協調性があるとは思うんですけどね」

自分の歌や曲についての質問に対しても、剛は答えた。「1つ1つの言葉の意味とか捉え方っていうものが、僕の頭の中では結構瞬時に、パンパンパンパンと移り変わることが多いんで。だから、自分が書いてる歌詞とかも、自分はこういう意味で書いてますの“こういう”が、僕はこの言葉にはこういう意味もあるし、こういう時にも使えるし、こういうふうな捉え方もできるって、たとえば3つくらいのパターンを持って、その言葉を歌詞に載せた。でも、聴く人が1個しか意味を知らなかったら、『何でこういう、これどういう意味なんこの1行?』ってなるってことなんですよ。それは別にその人が僕より劣っているあるいは勝っているみたいな感覚を持つことでもなくて、その人が調べたかったら調べて、楽しかったらいいなあぐらい。いろんな言葉をこのラジオでも話しているけれどんも、決して1つの意味だけで話していないみたいな言葉もあるだろうなと」

「自分の言葉を英訳するというのは到底無理なんだろうというね、気が最近もしてますけど。最近だからもう英語で書こうかなと思って、英語で書いたりしたんですよ。でも、なんかやっぱりちゃうなあと思って。そもそも標準語で歌うてる時点でちゃうねんけどね。でも世の中の人に分かりやすく伝えるという意味で標準語なんやろなみたいな。『でもこの1行は関西弁で書かして』とか、そういうのいろいろやりながらね、バランスとって物事作ってるけど。歌の中でも、標準語と関西弁が混じってること自体が変やったりするけどさ。それが歌の世界ではアリになっていったりとかさ、そういうものなんだろうなっていう」

「人の動きとか、人の言ってることとか、人が今日まとってる空気感みたいなのも、結構瞬時に察知してるよね。今日なんかめっちゃ機嫌悪そうやな、みたいなのってあるやん。あれの微妙なヤツを察知する能力は結構あるなっていう。自分の周りにいる人たちをいかに理解するかということと、自分はこういう生き物だということをいかに理解するかがカギなのかなと思ったりするんですけどね。人をぶった切って物事を進めるためには、飴と鞭でいいと思います。これをやってる人、いっぱいいるんで。でも、飴だけっていうか、柔らかく物事を進めるっていうのはすごく難しいことですね。いろんな人の力をもっと借りないと」

結婚について

適齢期で揺れるリスナーに対し、剛は自分の結婚観を述べた。「結婚のこともどうでもいいんじゃないですかね。僕もこの事務所じゃなくて、この仕事してなかったらもう結婚してると思うんですね。何故結婚してないのか? 僕みたいなんと結婚したら大変になるに決まってるやん、というのが1個あるんでね。僕のこの生活にそれこそ同調するのって結構大変やと思いますよ。僕がというよりも、僕の周りが大変やと思いますね。僕のいる環境がね」

「結婚すんのかなあ?って思っている今日この頃かなあ。難しいね、やっぱり結婚って考えると。『平和が一番じゃ』